治療院をされている方の中には、自分が体を悪くして整体院等の治療院で治して頂いて、感動をして自分でもやってみたいという事で開業されている方が多いようですが、私の場合はそういう事ではありません。

幼少の頃からケガはありました。小１の時はブランコで両手首の骨折、中１の時は野球の練習中に足首の骨折、高２の時も野球の練習中に足首の骨折と何かと整形外科のお世話になる機会はありました。

それと、高３から２４歳までボディビルをやっていましたし、２０歳から３年間はスポーツクラブのインストラクターをやっていましたので、身体に関わる要素はあったのかもしれません。

高校を卒業後、２０歳の時にボディビルをいかそうと八代でスポーツクラブのインストラクターになりました。けど、漠然といつかは人吉に戻りたいという思いがあり、戻った時は自分で何かして稼ぎたいと思っていました。

インストラクターになってわかったのですが、そのスポーツクラブの中には接骨院が併設されていました、私は接骨院なら自分で稼ぐ事が出来るし、それと、何よりも治療をしたみなさんに喜んで頂けると思いこの道に入る決意をしました。（この時はまだ接骨院を開業する予定でした）

２４歳の時に上京し、柔道整復師養成の専門学校に３年通い柔道整復師の資格（国家資格）を取得、その後カイロプラクティックの学校に３年通いました（PAAC認定カイロプラクター取得）。

学校の勉強だけではなく自主的な勉強会やセミナー、そしてハワイでの解剖実習にも６回参加しました。

その間、都内の整骨院で５年間の住み込み修行を経験しました。

私が勤めたこの整骨院（接骨院）はマッサージと電気治療が主体の治療で、始めのうちは、何もわからずに言われた通り頑張っていたのですが、慣れてくるともっと効果的な、筋肉をほぐすだけではない根本的な治療法があるのではないかとの思いがあったのです。

それで、背骨を整えるカイロプラクティックなら根本療法だと思いカイロプラクティックの勉強の為に学校に行きました。

この学校で今の治療法の基礎を教えて頂いた土井先生に出会いました。

初めて土井先生の治療を受けたのは、授業中の先生によるデモンストレーションでした。

私自身に特に症状があった訳でもありませんが、ただ触っているだけの治療で何もされない、私が思っていた治療の常識とはかけ離れた世界で「これで一体何をしているのだろうか？」というのが一番最初の感想でした。

しかし、先生の理論や手技の奥深さに触れるうちに、まさに私が探しているのはこれだと確信を持てるようになっていたのでした。

そして、何よりも先生が感じている感覚に憧れました。先生は誰でも身に付ける事が出来ると言われたので必死に模索しました。

カイロプラクティックの勉強の為に学校に行きましたが、いろいろな事を学ぶうちに治療をするという事自体の意義を十分に考え、学ぶことが出来ました。

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